アウトプットは大事。でもそれに向けて意識して準備することがもっと大事という話
(投資向けの記事を期待していた方はスルーしてください。)
昨日は忙しくて記事を書けなかったので今日は2つ書くことにしました。
ブログをはじめて2週間位たちますが、その時々でテーマがあってそれを書くと何かいいこと?があるようなのでその「#わたしのアウトプット方法」について考えてみます。投資の話ではなくてすみません。
私も含め誰もかれもがビジネス等を通じて何かの目的を達成するためには常にアウトプットが伴いますね。
アウトプットの方法論としては「書く」、「話す」という最終的なアクションなのでしょうけれど、究極的なゴールは「しっかりと伝えて、理解してもらい、目的を達成する」ことですよね。
アウトプットをすることで知識が自分のものとなり成長する。これは紛れもない事実なので、それはもうよしとしましょう。
例えば、後輩を教育するために、過去の知識を整理して伝える。伝えることで自分の理解も深まる。アウトプットをすることで話しの引き出しが増える。こんなところでしょう。
私がお伝えしたいのは
「アウトプットは大事。でもそれに向けて意識して準備することがもっと大事」ということです。
繰り返しますが、アウトプットの究極的なゴールは「しっかりと伝えて、理解してもらい、目的を達成する」ことですよね。
ですから対象となる相手や聴衆に対して、
①どのような構成やストーリーラインで、
②どのような材料やデータを使って、
③どのような熱量や方法で伝えるか
を考えなければなりません。
でも①~③を考える上では相手がどんな人なのか属性を把握する必要がありますね。
知識のレベル、性格、置かれている立場等々です。それによって組み立てを変えなければいけませんからね。
その上で、
①どのようなストーリーラインで、これについては
・メインテーマはなんなのか
・起承転結?それとも結論を早めに言って起結承結がよいかな
・客観的なデータはどれ位のボリュームでどんなものを準備した方がよいかな
・マイナスの話もしておかないといけないかな。それはどの辺でいれようか
等々、考えることは沢山ありますよね。
ここがアウトプットの骨格なので相手の属性をしっかりと把握した上でのストーリラインの構築はとても重要です。
そして次に、
②どのような材料やデータを使うか、を考えますね。
①のストーリーラインをより際立たせるためのデータを用意しますよね。
・自分は今知らないけれど、あのデータは準備しておいた方がよいかな
・民間だけでなく、公的機関が発表しているデータがあった方が説得力があるかな
・直近に消費者からアンケートをとってを用意した方がよいかな
等々です。自分が話すことをイメージしたら「このデータが一番重要なポイントだ」とか「この質問は絶対くるからこれを用意しておこう」とイメージがわきやすいと思います。
そして、
③どのような熱量や方法で伝えるか、ですが
①と②で用意した内容をどのような方法で伝えるかですよね。ここはもう方法論に近いのですが、
・そもそも説明者は誰か?(挨拶は上のクラスの人で、途中は誰々とか)
・プレゼンなら資料は手元なのかスクリーンなのか
・話し方はテンション高めでダイナミックな伝え方がいいのか。真面目に話すのがいいのか。
・質問をその都度受け付けて理解を徐々に深めていくがいいのか、最後にまとめてがいいのか
等々、対象の方に対してどのような伝え方をするべきか考えることは色々あります。
あたり前のように書いていますけれど、結構出来ていないプレゼンを目にしませんか。
・この人さっきからなんの話をしているのだっけ?(そもそもターゲットがわかっていない)
・①構成はいいのだけど、③話し方が下手で全く頭に入ってこないなあ。
・③なんだかすごく良さそうなんだけど②のデータが信憑性がないから稟議に上げにくい話だなぁ。
・②データが豊富だなあ、①でも何が言いたいんだっけ?
これはいずれも①~③のいずれかが準備不足ですし、そもそもターゲットの属性を理解していなかったりします。
ですから本人はアウトプットをしたつもりでも、その準備をしっかりしていなかったらあまり意味の無いアウトプットだと思っています。もちろん本人にとってはそのアウトプットによって知識が深まったかもしれません。でも相手にしっかり伝えてなんぼだと思っています。
これは仕事上でのプレゼンだけではなく、社内部署間の相談であったり、親に何かをおねだりするような家族間の場面も、相手に何かを伝える時にみなさん無意識に考えていますよね。
でも無意識でなく「どんな伝え方をしようかな」と意識的にアウトプット方法を考えて、その目的が達成されるという成功体験を積むことでどんどんアウトプットがうまくなるものだと思っています。
出来る営業マンはこうして成功体験が積みあがっていき、その成功体験の引き出しが増えていくので、この方にはあの時使ったアウトプットの仕方でいこうと体が瞬時に反応できるようになっていきますよね。
繰り返しになりますが、今日お伝えしたかったのは、
「アウトプットは大事。でもそれに向けて意識して準備することがもっと大事」ということでした。
あの驚異のプレゼンで有名なスティーブ・ジョブスは、何週間も前から準備を始め対象製品や技術について徹底的に勉強し、丸2日位かけてリハーサルを行い、前日には本番と同じ環境を想定したリハーサルを1~2回行っていたと言われています。
ある製品チームは数分のプレゼンの準備に数百時間を費やしたとも。
それだけ準備は大事だということです。
もしかしたら、このテーマで期待している内容としては、こんな話し方をしてますよとか、こんなブログの書き方で伝えていますよ、というアクションの具体的方法の話だったのかもしれませんけれど、すみません。
Acaben, cropped by Kyro - Flickr, CC