一流の人に学ぶ 自分の磨き方
昨日の記事でプロフェッショナルについて触れましたが、昔以下の本を読んだことを思い出したのであわせて振り返ります。
こちらの本は少し前の本ですが、アメリカの経営コンサルタントであるスティーブ・シーボールド氏の書籍。「一流の人」の研究を長年続け、その研究結果が注目を集めた著者のセミナーは絶大な人気を誇ります。
内容は「一流」と「二流」の差についての考え方や、努力の仕方など、様々な切り口で「一流」と「二流」を比較しています。
また著者によれば二流と一流の差は紙一重の違いしかないのにもかかわらず、二流の多くは挑戦せずに諦めてしまっているとのこと。
つまりは誰にでも一流になれるチャンスがあるということです。
本全体の感想としては、ありがちな自己啓発本と違うのはよく研究されていることもあって「一流」と「二流」の差が明確に示されています。
何十もの行動や思考パターンについて「一流」と「二流」それぞれの説明がありますが、自分が出来ていることとそうでないことは自身の問題なので容易に判断がつくため読むのにも時間がかからない。一、二時間もあればさっと読めてしまうので、この年末に自身の振り返りをする上では良い本だと思います。
個人的に以前ここは修正点あるなと感じた部分は以下の点でした。
■一流の人は集中力を持続させる。
二流の人は曖昧な目標を掲げて迷走し、成功の要因が幸運や知能だと考える。
一流の人は目標の選択に膨大な時間と労力を注ぎ、いったん目標を設定すると驚異的な粘り強さでやり遂げる。集中力の持続こそが成功の秘訣であることを知っている。
■一流の人は習慣を重視する。
二流の人は習慣とは断ち切るべきものだと考えている。例えば喫煙や過食。
一流の人は習慣とは成功への道だと考えている。例えば運動や摂生、早い出社。
また17世紀のイギリスの詩人ジョン・ドライデンの言葉も紹介されていたが、この言葉も深いです。
まず人間が習慣をつくり、次に習慣が人間をつくる。
■一流の人は他人に迎合しない。
著者の恩師の言葉に、「ドラッグやアルコールよりひどい中毒があるとすればそれは他人に迎合することである」というものがありました。
二流の人は自分に自信がないから他人に迎合する傾向がある。
一流の人は自分が正しいと信じることをする。そしてそのために好かれなくても気にしない。
■一流の人は目標の選択に膨大な時間と労力を注ぐ
「思い立ったらすぐ動く」という行動力があることと、反対な視点に感じるので賛否ある部分ではありますが、どちらも両輪として併存させることがいいのかと思っています。
今年はリモートも増えて、仕事の仕方を見直すいいきっかけになったと思います。
経営者もオフラインで働かせてみたら実は社内の管理職やマネージャーが、あまり機能していなかったとを実感じている方も増えています。
以前より自由な時間が増えた今だからこそ、自分自身を見つめなおすいいきっかになるかもしれません。