リターン＝メンタル×努力×センス
以下は私の尊敬している経営者、稲盛和夫氏の言葉です。
考え方×熱意×能力＝人生・仕事の結果
この公式は、平均的な能力しか持たない人間が偉大なことをなしうる方法はないだろうかという問いに、私が自らの体験を通じて答えたものです。
能力とは、頭脳のみならず健康や運動神経も含みますが、多分に先天的なものです。しかし、熱意は、自分の意志で決められます。この能力と熱意はそれぞれ0点から100点まであり、それが積でかかると考えると、自分の能力を鼻にかけ、努力を怠った人よりも、自分には頭抜けた能力がないと思って誰よりも情熱を燃やして努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができるのです。
そして、これに考え方が加わります。考え方とは、人間としての生きる姿勢であり、マイナス100点からプラス100点まであります。つまり、世をすね、世を恨み、まともな生き様を否定するような生き方をすれば、マイナスがかかり、人生や仕事の結果は、能力があればあるだけ、熱意が強ければ強いだけ、大きなマイナスとなります。
素晴らしい考え方、つまり人生哲学を持つか持たないかで、人生は大きく変わってくるのです。
『心を高める、経営を伸ばす』より引用。
人生は、決して一部の優秀な能力を持った人達だけが、結果を出すことができるのではなく、全ての人が「熱意」や「考え方」次第で結果を大きく変えられるということ。
個人的な解釈にはなりますが、
その「熱意」は「意気込み、やる気」であり、
「意気込み、やる気」は「努力」するためのモチベーションの源泉となる。
「努力」は、ここぞという時の「自信」となり、
「適切な自信」は「良いパフォーマンス」へ繋がると思っています。
楽して「能力」が身についたり、頭が良くなることはなく、全ては地道な努力の量の結果です。勉強にしても、仕事にしても「努力」はなんらかの形で報われると信じています。
そしてすごく大事なのは「考え方」です。これはマイナスに作用するし、ここをなかなか変えられない人は多いと思います。常に主体的な目線でなく、客観的に自分を捉えることが必要なのだと感じています。
この稲盛氏の言葉を投資家目線で言い換えるとこのような式になるでしょうか。
メンタルコントロール×努力（勉強・リサーチ・経験）×センス＝リターン（マーケットパフォーマンス）
デイトレやスウィングで億り人になっている方いらっしゃいますよね。一部の方は素晴らしいセンスだけで達成されていらっしゃるかもしれませんが、メディアに出られるような著名な方はご自身で大変勉強されていらっしゃると感じています。
勉強というよりはパフォーマンスを上げるためのご自身ならではの研究に近いかもしれません。投資の基礎知識を勉強することや銘柄をしっかりとリサーチすること、また投資を重ねての経験が活きてくるのでしょう。
でもマーケットと接する上で何よりも大切なのはメンタルコントロールだと思っています。相場を無敗で勝ち続けるのは不可能ですからね。上がっている時に安易に利益確定売りをしていないか。下がっている時に底値で売っていないか。損を取り返したくてご自身の資産に対して極端にリスクを負っていないか。
いくら知識や努力をされても、この考え方の部分がしっかりしないとパフォーマンスはなかなか出せないのではないかと思います。
メンタル系の話は下記を。
では今日はこの辺で失礼します。
