平凡を非凡に努める
コロナ禍でマスクをせずにレストランに行く、飛行機に乗って警察沙汰になる。そんなことがニュースになっていますよね。このような方々はマスクをすると何か疾患が起きるならまだわかります。それであればきちんと説明をすればいいだけなので。
しかし、「ルールじゃないだろ」というよくわからない反発感情からやっているのだろうな、と感じる方も散見されますよね。
残念な方だなと感じてしまいます。
おそらく普段から人の気持ちを上手く考えられずに、どちらかというと一匹狼、周りから距離をおかれるようになってしまい、そして疎外感から反発感情が膨らんで、また同じようなことをしてしまう。そんな負のサイクルになってしまうのだと思います。
そのような負のサイクルをなくすにはやはり能動的にそういう気持ちになるしかないと思うのです。相手が気持ちよく感じてもらえるような配慮をする。そうすると喜んでもらえる。そしたら自分も嬉しくなって、また相手のためにしてあげたい気持ちになる。
そんな正のサイクルになれば楽しく日々を過ごせるようになると思うのですけどね。
これはビジネスシーンでも言えることですね。
コミュニケーションは「相手の感情に気付ける」かどうかが鍵になったりします。しかしその能力はその場だけ気付こうとしたからといってもなかなか上手くできるものでもありません。
日頃からそのように努めること。平凡を非凡に努めることが大事なのだと思います。
人の感情に気付く人になるには、
一つは微差、あるいは僅差の2つをいつも追及し続けることです。1ミリでも2ミリでもこっちの方がいいと思ったら、そっちの方をずっと追及していくことです。ほんのわずかでもいいと思ったらそれに取組んでいく。そうして長い年月を積み重ねていくと、大きな力となってくるものです。
そうしたら、ああしたらいいな、こうしたらいいなと、気付きが連関してくる。気付きが連鎖してくる。
一つのことに気付く人は、他の事にも気付くようになるのです。気付く人になるもう一つの条件は、「人を喜ばす」ことです。たえず人を喜ばせる気持ちで物事をやる。人生を送る、毎日を送るということです。これを続けて一年たてば、本当に人が変わるぐらい気づく人間に変わってしまいます。どうしたら喜んでもらえるだろうか、とずっと人を喜ばすことを考えていたら、気付く人間になるのです。そこで気付きが連鎖していくのです。そうしたらその人の人生は変わっていくのです。
「凡事徹底」 鍵山 秀三郎氏(イエローハット創業者)より引用